1185年(元暦2年)2月13日、源頼朝は平家討伐の加護を祈るため、鶴岡八幡宮寺に鎌倉中の僧を集めて、大般若経を転読させました。
同日、武田信光からの書状で九州を攻めていた源範頼の苦戦が伝えられたことから、九州を攻めることを止めて、四国の屋島へ向かうよう命を下します。
2月16日、源義経が屋島に向けて出陣します。
義経の出陣を観覧するため、前日から義経の旅館に来ていた大蔵卿の藤原泰経は、義経にこう問います。
「泰経は兵法は知らないが、推測してみるに、大将軍は先陣を争わず、副将軍を先に遣わすのではないのか?」
すると義経は、こう答えたのだといいます。
「特別な思いがあって、戦は命を投げ出す覚悟で臨んでいます」
その頃、平家軍は、平宗盛が讃岐国の屋島に陣営を築き、平知盛が長門国の彦島に本陣を布いていました。
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