別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2020年7月18日土曜日

円覚寺に尾張国富田庄を寄進した北条時宗


円覚寺は、八代執権北条時宗によって、1281年(弘安4年)から建て始められ、1282年(弘安5年)12月8日に開堂供養が行われています。

開山に迎えられたのは、宋から渡来した無学祖元

建立の目的は「鎮護国家」(仏法によって国家を鎮め護ること。)と、「蒙古襲来(元寇)による戦没者の敵味方のない供養」だといわれています。

※帰国を希望していた祖元のために建立したという説もあるようです。



北条時宗書状
北条時宗書状
(弘安6年7月18日)


創建の翌年、北条時宗は、寺領として尾張国富田庄を寄進しています。

7月18日付けの時宗の書状(国重文)では、将軍家御願寺としたこと、寺領が確定したことなどが祖元に伝えられています。


無学祖元書状
無学祖元書状
(弘安6年7月18日)


これに対し祖元は、7月18に時宗へ感謝の書状(国重文)を送るとともに、衆僧に「千万勉力せよ」と説法したといいます。

※時宗と祖元の書状は、宝物風入で拝観することができます。



宝物風入

洪鐘祭


八代執権北条時宗


円覚寺


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