別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2018年8月28日火曜日

源頼朝の挙兵を支援した伊豆山権現の文陽房覚淵

『吾妻鏡』によると・・・

源頼朝は、挙兵前の1180年(治承4年)7月5日、伊豆山権現の文陽房覚淵を北条館に呼び出しています。


頼朝は、挙兵前に法華経を千回読むつもりでいたようですが、それを達成することが難しくなりました。

そこで、「たとえば八百回読んだとしたら功徳をつむことはできるのか?」

と覚淵に訪ねたといいます。

すると覚淵は「八百回でもご利益はあるでしょう」と答えたといいます。


(熱海市)

伊豆山神社は「伊豆山権現」・「走湯権現」とも呼ばれ、源頼朝北条政子が崇敬した神社。

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8月17日、頼朝が挙兵。

まずは、伊豆国の目代山木兼隆の館を攻めます。

兼隆を討ち取ったのは、佐々木盛綱と覚淵の兄弟加藤景廉でした。

源氏再興の挙兵を果たした頼朝は、8月20日、相模国へと軍を進めます。

その時、北条政子と大姫を伊豆山権現に匿ったのが覚淵でした。

8月24日、頼朝が石橋山の戦いに敗れると、覚淵は二人を秋戸郷に逃しました。


秋戸郷
(熱海市)

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(熱海市)

伊豆山権現の別当寺として栄えた般若院は、覚淵が創建した密厳院を前身としているといいます。


伊豆山神社
伊豆山神社






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