別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2022年5月29日日曜日

伊豆の国市真珠院~八重姫御堂のある寺~



真珠院は、源頼朝の最初の妻八重姫を祀る御堂がある寺。




八重姫御堂

平治の乱後、伊豆に流された源頼朝は、伊東祐親の監視下にありました。

祐親が大番役で上洛すると、頼朝は祐親の娘八重姫と密会を繰り返し、やがて千鶴丸という男子を授かります。

しかし、大番役から帰った祐親の怒りに遭い、千鶴丸は殺され、頼朝は北条時政の許へ逃げ込みます。

頼朝を忘れられない八重姫は、伊東館を抜け出して頼朝がいる北条館を訪ねますが、頼朝は時政の娘政子と結ばれていたのだそうです。

悲しんだ八重姫は真珠ヶ淵に身を投げたのだと伝えられています。

八重姫御堂には、八重姫の木像と供養塔が納められています。


梯子供養

「せめて梯子があれば八重姫を救うことができた」という里人たちの気持ちが、願い事が成就したときに、そのお礼参りとして梯子を供える習慣として残されるようになったのだといいます。

願かけ石

自分の歳の数だけ石をたたくと願い事が必ず成就すると伝えられています。


八重姫慕情

桜吹雪に 木洩れ陽の
揺れて無情の 憂いあり
伊豆韮山の 中條に
立てば遠き 空の果て

侍女に守られ 八重姫は
頼朝公を 御慕い
悲恋はかなく 落葉舟
真珠ヶ淵の 渦の中

里人出でて 走れども
岸高くして 底深く
夕暮れせまり いかにせん
救わせたまえ 姫の身を

那木の木末の そよぐ下
供養の塔に かけられし
小さき梯子 数いくつ
治承の昔 偲ばれる


八重姫主従七女之碑

八重姫:治承4年7月16日真珠ヶ淵に入水。

侍女:同日大仁田中山にて自害


本堂




五輪塔

摩崖仏



八重姫


伊東祐親


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