別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年1月23日日曜日

常楽寺の新年行事~文殊祭~

常楽寺文殊祭は、正月のうちに行われます。
寺院の祭が1月中に行われるというのは、なかなか珍しい事のようです。




文殊堂に安置されている文殊菩薩坐像は、神奈川県の重要文化財に指定されているもので、1月25日の文殊祭の日のみに開帳される秘仏です。




この文殊菩薩像は、鎌倉時代後期のものと考えられていますが、一説には、蘭渓道隆が宋から持ってきた像であるともいわれています。




宋からやってきた蘭渓道隆は、壽福寺に住していましたが、五代執権北条時頼によって常楽寺に招かれました。

そして、道場が開かれ「禅」が広められることになります。

その後、建長寺の開山を務めた関係から、常楽寺は、「建長寺の根本」と称されています。


文殊祭の日には、
文殊堂に建長寺派の僧侶が集まって、
「大般若経の転読」が行われます。




参詣者には甘酒が振る舞われます。

文殊菩薩は、知恵を司るという由来から、受験生の参拝も多く、「卯年生まれの守り本尊」としても信仰されてます。





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文殊堂






文殊祭
http://www8.plala.or.jp/daisho/kamakura/monjyusai.htm

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