2016年(令和8年)は「坂東三十三観音霊場特別結縁巡礼」の年。
観音菩薩の浄土「補陀洛」が午の方角(真南)にあることから、12年に一度の午年に行われる特別な行事です。
普段は拝観できない本尊や前立本尊が特別に公開されます。
絶対秘仏のため開扉できない寺院もありますが、本尊と参拝者を結ぶ「お手綱」が設けられ、観音菩薩との絆を深めることができます。
特別な御影の配布や、限定の御朱印などの授与が行われる寺院も。
鎌倉の寺院は・・・
杉本寺は、734年(天平6年)に聖武天皇の后光明皇后が受けた観音菩薩のお告げにより、藤原房前と行基によって建立されたという鎌倉最古の寺。
本尊は、行基・慈覚・恵心作の三体の十一面観音像。
特に行基の十一面観音像は下馬観音とも呼ばれ、馬とはゆかりのある観音さま。
【特別結縁】
1年間
記念品頒布が予定されています。
安養院(田代寺)は、1225年(嘉禄元年)に北条政子が源頼朝の菩提を弔うため建立した長楽寺を始まりとする寺。
観音堂の千手観音像は、頼朝に仕えた田代信綱が胎内に守り本尊の観音像を納めた像であることから「田代観音」と呼ばれています。
【特別結縁】
1月1日~12月28日
(5月31日を除く)
長谷寺は、736年(天平8年)の開創と伝えられる寺で、開山は西国観音霊場三十三所巡礼の開祖とされる徳道。
本尊は、徳道の願いにより造立された二体の十一面観音像の一体で、もう一体は大和国長谷寺に納められたのだと伝えられています。
開基は、杉本寺を建立した光明皇后の兄藤原房前。
【特別結縁】
3月18日~4月18日
11月18日~12月18日
3・4・11・12月各18日には本尊全身総開帳が行われ特別法要が営まれます。
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