別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2025年3月17日月曜日

円覚寺舎利殿の仏舎利と源実朝


円覚寺舎利殿


円覚寺の塔頭正続院にある舎利殿は、鎌倉で唯一の国宝建造物。

開山堂前の昭堂(礼堂)で、仏舎利を祀っていることから「舎利殿」と呼ばれています。

現在の舎利殿は、鎌倉尼五山の一つ太平寺の仏殿が移築されたもの。

毎年、ゴールデンウィーク中に特別公開されていますが、2025年も5月3日~5日に公開される予定です。


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舎利殿に納められている仏舎利は、源実朝が建立した大慈寺から移されたもので、実朝が宋より請来したものと伝えられています。


源実朝が請来した仏舎利の伝説



ただ、大慈寺では、1214年(建保2年)10月15日、壽福寺栄西による舎利会が行われています。

舎利会は仏舎利を供養する法会ですが、この2年前、実朝は栄西から仏舎利三粒を譲り受けていました。

とすると・・・

大慈寺には栄西から譲り受けた仏舎利と宋から請来した仏舎利があったのか???

もしかすると、舎利殿の仏舎利は栄西から譲り受けたものなのかも・・・



源実朝が栄西から譲り受けた仏舎利と宋から請来した仏舎利


毎年10月15日、円覚寺では舎利講式が行われます。

これは、栄西大慈寺で舎利会を行ったからとされているようです。

参考までに・・・

京都の鹿王院舎利殿に納められている仏舎利は、円覚寺の仏舎利の一部とされています。

鹿王院の舎利会は、実朝が請来した仏舎利が博多港に到着したとされる10月15日に行われているそうです。




円覚寺舎利殿


円覚寺









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