東京渋谷にある金王八幡宮の社殿前には、一枝に一重と八重が入り混じって咲く桜・金王桜が植えられています。
江戸三名桜の一つで、源頼朝が父義朝に仕えた金王丸を偲んで鎌倉の館(壽福寺)から移植させたものと伝えられています。
金王丸は1159年(平治元年)の平治の乱で源義朝が平清盛に敗れると、義朝らとともに東国へと逃れていきます。
しかし・・・
頼朝は一行とはぐれ、義朝は尾張国野間で長田忠致の裏切りに遭って暗殺されてしまします。
金王丸は義朝の死を常盤御前に知らせたのだと伝えられています。
常盤御前は源義経の母。
その後、金王丸は土佐坊昌俊と名乗ったようですが、1185年(元暦2年)に頼朝の命により義経を襲撃した土佐坊昌俊と同一人物ともいわれます。
金王八幡宮は「渋谷八幡宮」という名称でしたが、金王丸の名声によって社名を改めたのだと伝えられています。
毎年3月に「金王桜まつり」が開催されています。
2025年は3月29日(土)・30日(日)。
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