別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2012年1月22日日曜日

土紋が施された聖観音~北鎌倉:東慶寺~

東慶寺の松ヶ岡宝蔵に保管されている「木造聖観音菩薩立像」は、鎌倉地方独特の「土紋装飾」が施されています(重要文化財)。

鎌倉時代の作で寄木造。

宋風が認められる仏像です。


 東慶寺聖観音像


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


1556年(弘治2年)、里見義弘が鎌倉に攻め入ります。

その際、鎌倉尼五山第一位だった太平寺の住職青岳尼が、里見義弘と安房に渡ってしまったため太平寺は廃寺となりました。

青岳尼は、鎌倉を離れるときに聖観音像を持ち去りますが、青岳尼の妹で東慶寺の住職だった旭山尼が鎌倉に戻したのだといいます。

それが東慶寺の聖観音立像だと伝えられています。


松ヶ岡宝蔵


東慶寺の聖観音は、鎌倉観音巡礼の第三十二番です。

 鎌倉観音三十三箇所


 東慶寺


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