「光る君へ」第10話では、道長がまひろに『古今和歌集』の和歌を贈っていました。
平安貴族にとって『古今和歌集』を暗記することは、教養の一つされていました。
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清少納言の『枕草子』には、中宮・藤原定子が女房たちに『古今和歌集』のテストをしている場面が記されています。
📎桜は中宮・藤原定子!清少納言が描いた桜は、散らない桜!
紫式部の『源氏物語』にも『古今和歌集』が引用されています。
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「思ふには 忍ぶることぞ 負けにける 色には出でじと 思ひしものを」
(愛しく思う心に、耐える心が負けてしまいました。誰にも知られまいと思っていたのですが・・・)
作者不明
📎思ふには…我慢できない恋心~古今和歌集の歌と光源氏の恋文~
「死ぬる命 生きもやすると こころみに 玉の緒ばかり あはむと言はなむ」
(恋しさで死んでしまいそうな命が救われるかもしれないので、試しにほんの少しでも逢おうと言ってみてください)
藤原興風
「命やは なにぞは露の あだものを あふにしかへば 惜しからなくに」
(命とはなにか、露のようにはかないものをあなたに逢うことと替えられるなら惜しいことはない)
紀友則
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