住吉大社は、源頼朝ゆかりの社。
『吾妻鏡』によると、1195年(建久6年)、東大寺の大仏殿落慶供養参列のため上洛していた頼朝は、住吉大社に梶原景時を代参させ、幣帛(布)を納め、神馬を奉納しています。
夕刻になって到着した景時は、和歌一首を釣殿の柱に貼ったのだといいます。
我君の
手向の駒を
引つれて
行末遠紀
志るしあらはせ
「頼朝様からの馬を連れてきましたので、行く末永く、御武運や御繁栄の験を現してください」
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古代から日本には、祈願のために神が騎乗する馬(神馬)を奉納する習わしがありました。
現在では、馬の像や絵馬で代用されたりしていますが、住吉大社では生きた馬が飼育されています。
住吉大社の神馬は代々白馬。
1月7日の「白馬神事」(あおうましんじ)は、宮中で行われていた「白馬節会」を伝承している神事。
「年初に白馬(青馬)を見れば年中の邪気が祓われる」
といわれています。
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