996年(長徳2年)、越前国司となった父の藤原為時とともに越前国府(武生)へ下った紫式部。
一行は、逢坂の関を越えて大津に入り、琵琶湖を渡って塩津浜に上陸。
塩津山(深坂峠)を越えて越前国の敦賀に入り、木ノ芽峠を越えて鹿蒜郷に至ったのだと伝えられています。
10月18~20日に紫式部の越前下向を再現する「紫式部の旅」が実施されます。
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10月18日(金曜)
午前:宇治上神社で出立の儀
(宇治上神社から宇治公園まで行列)
午後:石山寺参詣・船出の儀(琵琶湖畔)
(行列:石山寺境内)
(宇治市)
宇治上神社は「古都京都の文化財」の構成資産。
拝殿や本殿は国宝です。
『源氏物語』の宇治十帖ゆかりの神社。
(大津市)
石山寺は、紫式部が『源氏物語』を書き始めたという寺。
藤原道綱母の『蜻蛉日記』・赤染衛門の『赤染衛門集』・和泉式部は『和泉式部日記』・菅原孝標女の『更級日記』にも登場します。
清少納言は『枕草子』に「寺は石山寺・仏は如意輪観音」と綴りました。
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10月19日(土)
午前:気比神宮で境迎えの儀
(行列:氣比神宮境内)
午後:鹿蒜神社参詣
(行列:今庄宿)
(敦賀市)
気比神宮は北陸道の総鎮守。
越前国の一宮。
大河ドラマ「光る君へ」に登場した松原客館は気比神宮の神官が管理していたのだといいます。
(南越前町)
鹿蒜神社は、木ノ芽峠を越えた紫式部が参詣したという社。
今庄宿
(南越前町)
今庄宿は北陸の玄関口として栄えた宿場町。
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10月20日(日)
午後:越前市役所庁舎前広場で着任の儀
(行列:総社大神宮から越前市役所)
(越前市)
総社大神宮は、着任した越前国司が参拝した社。
藤原為時も参拝したはず。
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