「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る」
(一人で嘆きながら夜が明けるまで寝ている時間がどれだけ長いか分るでしょうか?分からないでしょうね)
『蜻蛉日記』の作者・藤原道綱母が夫藤原兼家に対して詠んだ皮肉の歌。
この歌は『百人一首』にも収録されています。
「光る君へ」第6話では、赤染衛門が教師を務める源倫子のサロンに出て来るかも。
📎藤原道綱母の歌~嘆きつつひとり寝る夜 夫兼家への皮肉の歌~
藤原道綱母は、兼家との間に道綱をもうけますが、道隆・道兼・道長・超子・詮子といった多くの子女に恵まれた時姫を超えることはできませんでした。
長谷寺や石山寺には出産を祈ったようですが、だめだったようです。
石山寺には、兼家の不実に悩み、出家を考えて参籠したこともありました。
出家の話を聞いた兼家は石山寺に駆け付けますが、物忌中だったため門前に停めた車からは降りず、道綱に言葉を伝えさせたのだとか。