偏つぎ
大河ドラマ「光る君へ」第3回で、まひろ(紫式部)は土御門殿で開かれている和歌の名人・赤染衛門の集いに参加することに。
そこで「偏つぎ」を体験。
偏つぎは、漢字の知識を競い合った遊び。
漢字の旁(つくり)に偏(へん)を付けて文字を完成させるもの。
紫式部は、幼い頃より漢詩をすぐに覚えてしまうので、父為時は「男に生まれていれば・・・」と嘆いていたそうです。
そんな紫式部ですから、結果は大勝。
紫式部の漢詩の知識は、為時に同行して越前国に下向した時にも役立ったでしょう。
当時、敦賀の気比の松原付近には宋の商人・朱仁聡らが宿泊していたそうです。
一条天皇の中宮・藤原彰子に仕えていたときには、彰子に白居易の新楽府(漢詩)の講義をしています。
土御門殿は、源倫子の父・源雅信が建設した邸宅。
のちに倫子と結婚した藤原道長が継承。
道長と倫子を結婚させたのは雅信の正室・藤原穆子だったのだと伝えられています。
越前市の紫式部公園は 紫式部が越前国に下向したことを記念して整備されました。
紫式部の漢学の知識は、一条天皇からも評価されています。
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