辻の薬師堂は、名越にあった長善寺の薬師堂でした。
辻の薬師堂の薬師如来は、1209年(承元3年)に二階堂行光が永福寺のそばに建てた東光寺の本尊でした。
鎌倉幕府滅亡後の1334年(建武元年)11月15日、東光寺には足利尊氏と対立した護良親王が幽閉され、翌年7月23日に護良親王が暗殺されています。
その後、東光寺は廃寺となり、薬師如来は長善寺に移されたのだと伝えられています。
現在、堂内に置かれている薬師三尊と十二神将立像2躯はレプリカで、本物の「木造薬師三尊及十二神将立像」は鎌倉国宝館に寄託されています。
(鎌倉:辻の薬師堂)
2021年4月6日から京都文化博物館で開催された特別展「よみがえる承久の乱」では、辻の薬師堂の戌神将が展示されました。
戌神将は北条義時の守護神と伝えられています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2022年の大河ドラマ