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2011年5月19日木曜日

英勝寺の袴腰付鐘楼

英勝寺の袴腰付の鐘楼は、水戸藩初代藩主の徳川頼房が、英勝寺を建てた英勝院の一周忌に建立したものといわれています。英勝院は頼房の養母でした。


下層の末広がりになっている部分を「袴腰」と呼びます。
神奈川県でも珍しい形式で県の重要文化財に指定されています。
1643年(寛永20年)の建立といわれています。


鐘楼の梵鐘には、林羅山(道春)の銘文が刻まれ、末尾には「寛永二〇年五月吉日 法印道春撰 治工大河四郎左衛門吉忠」とあるそうです。

林羅山は、徳川家康に認められた江戸時代初期の儒学者。

この梵鐘は、関東大震災で鐘楼が倒壊した後、横須賀市の福本寺に移されていたそうですが、昭和32年に鐘楼が復元された際、福本寺から返却されたということです。





英勝寺は、英勝院の先祖太田道灌の屋敷跡で、1636年(寛永13年)に仏殿が建立されました。

英勝院は1642年(寛永12年)に亡くなりますが、翌年の一周忌には、山門、鐘楼、祠堂、唐門が整えられたものと考えられています。

本年5月16日には復興された山門の落慶法要が行われました(参考:復興された英勝寺山門)。






英勝寺
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