京都の清水寺の本尊は十一面千手観世音菩薩。
脇侍は地蔵菩薩と毘沙門天。
伝説によると・・・
蝦夷討伐を命じられた坂上田村麻呂は、清水観音に祈り続けながら戦っていました。
すると、僧侶と老翁が現れ、僧侶が敵の矢を防ぎ、老翁が敵に次々と矢を射かけてくれたおかげで蝦夷を打ち破ることができたのだといいます。
僧侶と老翁は、田村麻呂が蝦夷征討に赴く際、開山の延鎮が必勝祈願のために彫った地蔵菩薩と毘沙門天だったのだとか。
延鎮は、地蔵菩薩と毘沙門天を彫った残りの木切れで100頭の木馬も作ったらしい。
福島県三春町に伝わる伝統的な木製の馬の玩具「三春駒」(みはるこま)は、
一説によると・・・
蝦夷征討で100頭の木馬が坂上田村麻呂を助けたという伝説がもととなって作られるようになったのだとか。
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清水寺は、778年(宝亀9年)、奈良興福寺の延鎮が千手観音像を音羽の滝の上に祀ったことに始まります。
798年(延暦17年)に蝦夷を平定して凱旋した坂上田村麻呂は、帰依していた延鎮に自邸を仏殿として寄進し、千手観音像と脇侍の地蔵菩薩と毘沙門天を祀ったのだと伝えられています。
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