四万六千日は、46000日分参拝したことと同じ功徳が得られるという観音菩薩の特別な縁日。
鎌倉の四万六千日は8月10日。
朝早くからお詣りをすることから、「朝詣り」ともいわれてきました。
杉本寺は坂東三十三所の第一番札所。
本尊は、三体の十一面観音像。
左の袈裟をかぶっている像は、杉本寺を開いた行基の作。
寺の前を馬に乗ったまま通ると必ず落馬するので「下馬観音」と呼ばれていましたが、蘭渓道隆(大覚禅師・建長寺開山)が袈裟で観音さまを覆ったところ収まったことから「覆面観音」とも呼ばれるようになったのだとか。
中央の像は、比叡山の横川を開いた慈覚大師(円仁)の作(国重文)。
浅草寺の観音堂の「お前立ちの本尊」も慈覚作と伝えられています。
右の像は花山天皇の発願により恵心僧都が彫ったものと伝えられています(国重文)。
恵心僧都は、紫式部の『源氏物語』の最後の十帖「宇治十帖」(手習の巻)に登場する横川の僧都のモデルとも言われています。
8月10日の杉本寺は午前0時開門。
午前6時より大護摩・三十三観音経読誦
午前10時より本尊大法要
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8月6日~9日
8月10日
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