各気象会社の発表によると、3月下旬の関東地方はソメイヨシノの開花ラッシュ。
鎌倉でも3月下旬から開花が始まり4月上旬には見ごろを迎えてきそうです。
段葛は鶴岡八幡宮の参道。
源頼朝が平安京の朱雀大路を模して造った若宮大路中央の一段高い道。
植えられているのは2014年から2016年にかけて行われた整備工事の際に茨城・千葉・埼玉などから移植されたソメイヨシノ。
今年で鎌倉に来て10回目の開花となります。
鶴岡八幡宮の源氏池は、源頼朝が放生池として造営。
毎年、3月中旬頃から神苑ぼたん庭園が開園し、満開のソメイヨシノと春ぼたんが楽しめます。
源氏山は源頼朝の先祖・八幡太郎義家が源氏の白旗を立てたという鎌倉の中心にある山。
ソメイヨシノも咲きますが、源氏山山頂や源頼朝像周辺では鎌倉市の木に制定されているヤマザクラとオオシマザクラが見どころです。
妙本寺は源頼朝の乳母・比企尼の屋敷があった地。
比企尼の猶子となった比企能員が源頼家を招いて催した花見の宴では、京の白拍子微妙が舞いました。
妙本寺のソメイヨシノは、毎年、東京と同じ頃に開花するので、鎌倉で一番早く満開のソメイヨシノが楽しめます。
建長寺は北条時頼が建てた日本で初めての禅専門道場。
山門前にはソメイヨシノが植えられ、桜のトンネルとなります。
半僧坊大権現参道のソメイヨシノや周辺の山に咲くヤマザクラとオオシマザクラも必見。
長谷寺は、紫式部や清少納言が信仰した大和国長谷寺と関係の深い寺。
4月8日の「花まつり」(釈迦の誕生日)には、桜広場のソメイヨシノの下に花御堂が設置されて法要が営まれます。
6月にあじさい路となる眺望散策路ではヤマザクラとオオシマザクラも。
鎌倉大仏は源頼朝の願いから建てられたとも。
大仏と桜の景色は頼朝も見たかったかもしれません。
光明寺は浄土宗の大本山。
恒例の観桜会は3月29日(土)・30日(日)。
3月29日(土)から5月6日(火)まで寺宝展が催され、山門の特別公開が行われます。
極楽寺の八重一重咲分桜(桐ヶ谷)は、北条時宗お手植えとされる桜。
桐ヶ谷は、室町時代に足利尊氏によって京都御所の紫宸殿の左近の桜として植えられました。
そのため鎌倉桜とも呼ばれます。
4月7日・8日は極楽寺仏生会。
本尊の清凉寺式釈迦如来が開帳され、開山の忍性の墓が特別公開されます。
例年、八重一重咲分桜が見ごろになるのは仏生会の頃。
明月院は、源頼朝の挙兵時に敵対した山内首藤経俊が建てた明月庵が起源。
2023年(令和5年)、境内に京都にあった経俊の父俊通の墓が改葬されています。
しだれ桜はソメイヨシノより少し遅れて開花します。
しだれ桜の下には6月に見ごろとなるアジサイ。
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~桜の次はアジサイ~