「有馬富士 ふもとの霧は 海に似て 波かときけば 小野の松風」
花山法皇が隠棲した菩提寺の御詠歌。
花山法皇が詠んだ歌。
986年( 寛和2年)6月23日、藤原兼家の謀略(寛和の変)により出家させられた花山法皇は、992年(正暦3年)頃から摂津国の菩提寺に隠棲。
菩提寺は、花山法皇が西国観音霊場三十三ヶ所の中興の祖とされることから、霊場ゆかりの地として番外寺院となっています。
西国三十三所の御詠歌は、花山法皇が巡礼の際に木の短冊にしたためた和歌なのだとか。
有馬富士は菩提寺から見える山。
紫式部の娘・賢子(大弐三位)も有馬富士を詠んでいます(📎蘆山寺の歌碑)。
晩年を菩提寺で過ごした花山法皇は、1008年(寛弘5年)2月8日、京都の花山院で崩御(41歳)。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆