六角堂(頂法寺)は、聖徳太子の念持仏だった如意輪観音を祀る観音霊場。
藤原道長の権勢の中で「賢人右府」と呼ばれた藤原実資は60回を超える参詣をしていたのだという。
九条兼実・平徳子(建礼門院)なども参詣し、後白河法皇は『梁塵秘抄』に観音菩薩の効験あらたかな寺として清水寺・石山寺・長谷寺・粉河寺・西寺・六角堂を挙げている。
西国三十三所第十八番
「わが思う心のうちは六の角 ただ円かれと祈るなりけり」
御詠歌は、西国三十三所中興の祖といわれる花山法皇が巡礼の際に木の短冊にしたためた和歌。
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