高野山の西室院にある三基の五輪塔は、源頼朝の三男貞暁が頼朝・頼家・実朝の供養のために建てたものと伝えられています。
貞暁は1186年(文治2年)生まれ。
母は大進局。
頼家と実朝とは異母兄弟。
鎌倉に住んでいたようですが、1192年(建久3年)、北条政子の嫉妬により仁和寺に入れられ、1208年(承元2年)、北条義時の手が迫ったため高野山に逃れたのだと伝えられています。
1218年(建保6年)、上洛した政子と面会した貞暁は・・・
頼朝から拝領した短刀で左目をえぐり出し、将軍家を継ぐ意思などないことを示したそうです。
以後、政子は貞暁に帰依するようになり、源氏一族の菩提を弔わせるための援助を行ったのだとか。
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