工藤一族～伊豆国の武将：鎌倉殿の13人～

工藤氏は、藤原南家武智麻呂流の一族。

伊豆国の狩野荘を拠点とした武士団。

六代目の祐隆は嫡男の祐家に狩野荘を譲って、久須美荘（久須見荘または葛見荘とも）を拠点として伊東氏の祖となります。

※久須美荘は、大見・宇佐美・伊東からなる荘園。

しかし、祐家が早世すると、後妻の連れ子（娘）との間にもうけた祐継を新たな嫡子として伊東荘を与え、三男の茂光に狩野荘を与えます。

祐家の子祐親には河津荘が与えられました。

祐継が亡くなると、伊東荘を継ぎたかった祐親と祐継の子祐経との所領争いが起こり、祐親の子の祐泰が祐経に暗殺されるという事件が起こっています。

そして、この事件は曽我兄弟の仇討ちへと繋がっていきます。

その間、狩野荘を引き継いだ茂光は「介」の地位を賜り、在庁官人として伊豆半島最大勢力を築きます。

これにより、工藤一族の本流は伊東氏から狩野氏へと移ることになったようです。

☆　☆　☆　☆　☆

2022年の大河ドラマ