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2021年8月8日日曜日

田代観音~源頼朝に仕えた田代信綱の守り本尊:安養院~




安養院は、1680年(延宝8年)に焼失した後、比企ヶ谷にあった田代観音堂が移されたことから「田代寺」と呼ばれています。

田代観音堂は、源頼朝伊豆国蛭ヶ小島の流人の頃から仕えていた田代信綱が建てたと伝えられています。

そして、安養院千手観音は、田代観音堂の本尊で、胎内に信綱の守り本尊だった観音像を納めていることから「田代観音」と呼ばれています。


田代信綱の守り本尊という観音像は・・・

986年(寛和2年)、東大寺の僧・奝然(ちょうねん)が宋に渡ったときに手に入れたものなのだそうです。

そして、後三条天皇から第三皇子の輔仁親王→その子の花園左大臣有仁卿→その子の伊豆国司中納言為綱卿→その子の田代信綱に伝わったといわれています。


観音信者であった田代信綱は、持っていた観音像のおかげで戦に勝利することができたとして観音堂の創建を思い立ち、辻堂(藤沢市)にあった千手観音像の胎内に観音像を納め、尊乗上人を開山に迎えて比企ヶ谷に白花山普門院田代寺を創建したのだといいます。

千手観音像は、恵心僧都が江の島から鎌倉へ向かう途中、辻堂の川で亀に守られていた霊木で彫った像なのだとか。


安養院


安養院は、北条政子の創建と伝えられている寺。

坂東観音巡礼第三番札所。


(伊豆市)


安養院


四万六千日







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