『古今著聞集』によると・・・
ある人が石清水八幡宮に参って一晩籠ったときの事。
夢の中で、御殿の戸が開き、神が気品ある声で「武内宿禰」(たけしうちのすくね)を呼んだ。
高齢白髪の人物が神前に進み出ると、再び気品のある声で、
「世の中が乱れようとしている。
しばらく時政の子となって世を治めよ」
と命じ、老翁がそれを承諾したところで夢から覚めた。
参籠者は、北条義時が武内宿禰の生まれ変わりだと考えたのだという・・・
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
神功皇后と武内宿禰、応神天皇
石清水八幡宮の祭神は、八幡神と呼ばれた応神天皇。
応神天皇の母は神功皇后。
武内宿禰は神功皇后を支えた忠臣。
※写真は腰越天王祭の山車人形
(京都)
石清水八幡宮は源氏の氏神。
武神と言われた源義家は、石清水八幡宮の神前で元服したことから「八幡太郎」と呼ばれました。
源頼朝が武家の都の中心に据えた鶴岡八幡宮は、石清水八幡宮を勧請して創建された社。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2022年の大河ドラマ