酒匂神社は、鎌倉時代の将軍の宿泊・休憩施設であった「浜辺御所」の近くに鎮座する社。
源頼朝も馬を寄進しているのだといいます。
将軍の浜辺御所は現在の小田原市保健センター周辺にあったのだといいます。
酒匂は足柄道と箱根道の分岐点にあって人や物が行き交う重要な場所でした。
『吾妻鏡』によると、1185年(元暦2年)、平宗盛を護送して鎌倉に凱旋しようとした源義経は、酒匂宿で待機させられています。
1190年(建久元年)10月4日には上洛する源頼朝が浜辺御所に入御した記録があります。
『十六夜日記』によると、鎌倉に訴訟のため京都からやってきた阿仏尼は、湯坂路を経由して箱根山中を越え、酒匂川
(丸子川)を渡って酒匂宿に辿り着いたようです。