「草の戸や日暮れてくれし菊の酒」
松尾芭蕉が1691年(元禄4年)9月9日の重陽の節句に詠んだ句。
「草の戸」は、芭蕉が滞在していた義仲寺の無名庵のこと。
夕暮れになって、その無名庵に門人の川井乙州(おとくに)が酒一樽を届けてくれました。
重陽の節句には菊花酒(酒に花を浸した酒)を飲む風習があって、健康長寿を願ったのだといいます。
1694年(元禄7年)10月12日、芭蕉は大坂御堂筋の旅宿「花屋仁左衛門」で亡くなりました。
遺骸は、遺言により義仲寺の木曽義仲の墓の隣に葬られたそうです。
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鎌倉との繋がりを求めて。