大仏殿再建勧進状
(『図説鎌倉年表』より)
1879年(明治12年)、高徳院の住職が大仏殿再興を発願して発行された勧進状。
官府の許可を得て、同年9月に発行されました。
源頼朝の遺志を継いだ稲多野局が造立を発起し、建長4年に宗尊親王の外護で鋳造されたことや、明応4年の津波で七堂伽藍の悉くが流されてしまったことなどが書かれています。
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大仏の鋳造が開始された時の執権は北条時頼。
ただ、時頼は大仏建立にどう関わっていたのかは不明です。
建長寺もこの時期に創建されています・・・。
建長寺の国宝梵鐘を鋳造した物部重光は、大仏の鋳造も手掛けたものと考えられています。