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2019年7月7日日曜日

染屋時忠が建立した鎌倉で最も古い神社~甘縄神明神社~

 甘縄神明神社

長谷の鎮守・甘縄神明神社は、710年(和銅3年・奈良時代)に行基が草創し、豪族の染屋時忠が建立した鎌倉で最も古い神社とされています。

伊勢神宮の別宮で、祭神は天照大神。


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~染屋時忠~

染屋時忠邸跡

甘縄神明神社を建立した染屋時忠は、藤原鎌足の子孫で、関東諸国の総司令官として東国8ヶ国を治め、「由比の長者」と呼ばれていました。

奈良の東大寺を開いた良弁の父だともいわれています。


 良弁の伝説


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~源氏と関係がある社~

甘縄神明神社は、源頼義が祈願して子宝(のちの義家)を授かったことから、源氏との縁が深い神社として信仰されてきました。

頼義・義家は社殿を修復、頼朝も社殿の修復や荒垣や鳥居を建て、実朝北条政子も参詣したと伝えられています。





 河内源氏三代の墓


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~安達邸~

安達盛長邸址碑

甘縄神明神社の近辺には、執権北条氏を補佐した安達氏の屋敷があったのだといわれています。

1285年(弘安8年)11月17日の霜月騒動で、平頼綱に安達泰盛が討たれ、安達氏は滅亡。

安達邸も焼け落ちました。


北条時宗産湯の井

八代執権の北条時宗は、1251年(建長3年)5月15日、安達邸(松下禅尼の甘縄の第)で誕生したのだといいます。

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~川端康成~

川端康成記念館

ノーベル賞作家の川端康成は甘縄神明神社の近くに住んだこともあり、小説『山の音』には辺りの様子が描かれています。

「ふと信吾に山の音が聞こえた。

風はない。月は満月に近く明るいが、しめっぽい夜気で、小山の上を描く木々の輪郭はぼやけている。しかし風は動いていない。

信吾のいる廊下の下のしだの葉も動いていない。

鎌倉のいわゆる谷戸の奥で、波が聞こえる夜もあるから、信吾は海の音かと疑ったが、やはり山の音だった。

遠い風の音に似ているが、地鳴りとでもいう深い底力があった。自分の頭のなかに聞こえるようでもあるので、信吾は耳鳴りかと思って、頭を振ってみた。

音は止んだ。

音が止んだ後で、信吾ははじめて恐怖におそわれた。死期を告知されたのではないかと寒けがした」


社殿前から見える相模湾

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 甘縄神明神社


 鎌倉検定






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