梶原景季は、源頼朝の側近だった梶原景時の嫡男。
景時は、頼朝が挙兵したときには平家方の大庭景親に従っていましたが、石橋山の戦いで敗れて洞窟に隠れ潜んでいた頼朝を見逃したと伝えられている武将です。
景時と子の景季は、よく似ていたそうです。
景時と言えば、讒言で源義経をはじめとする多くの者を陥れたことで知られていますが、世間からは呪われていたのだとか。
そのことに心を痛めていた景季は、地蔵尊を信仰していたのだそうです。
伝説によると・・・
景季が箱根の地蔵尊に祈願していると刺客が襲いかかってきました。
父の景時に間違われたのです。
景季は一刀のもとに斬られてしまいました。
ところが丑満の鐘が芦ノ湖に響き渡ると生き返ったのだそうです。
地蔵尊をみると・・・
肩から左脇下にかけて斬られ、血が噴き出していたのだとか・・・。
古くから箱根権現(箱根神社)の御手洗の池と呼ばれてきた芦ノ湖。
梶原景季の身替わり地蔵は芦ノ湖の畔に置かれています。
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