重籐弓(しげとうきゅう)は、小笠原流で最高格の免許弓。
(※免許弓は許しを得た者だけが使用できる弓)
~天の二十八宿・地の三十六禽~
重籐弓には、握り下28箇所、握り上36箇所に籐が巻かれています。
この数は「天の二十八宿・地の三十六禽」を意味しているようです。
「天の二十八宿」とは東洋占星術で用いる28星座。
「地の三十六禽」とは36方位に配された獣なのだとか。
重籐の弓は、天と地のありとあらゆる世界=神羅万象を表しているのかもしれません。
(※小笠原流弓馬礼法は、陰陽道を軸に成り立っているそうです。)
重籐の弓は『平家物語』によく登場します。
源平合戦で源義経が持っていたのも重籐弓だったようです。
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こちらは相位弓(そういきゅう)
握りの上22箇所、握りの下15箇所に、七・五・三と籐が巻かれています。
御所の鳴弦の儀に用いられている弓なのだそうです。
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