「三々九手挟式古来」(さんざんくたばさみしき)は、古来、正月4日の「弓始め」のときに行われていた儀式。
源頼朝が信仰した伊豆山神社の例大祭で奉納されています。
※2023年の例大祭は神事のみ。
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烏帽子・直垂(女性は水子)姿の射手が前弓・後弓の2組に分かれ、1人2本ずつの矢を順番に射ます。
最後に各組の大将が射て合計点数を競い合います。
蟇目の儀
矢を射放つと風を切る音を発します。
そのため、魔障を退散させる儀式として伝えられています。
的
的の一辺の長さは・・・
前弓の的は一辺八寸(24㎝)
後弓の的は一辺九寸(27㎝)
的は杉又は桧の板的を用いられます。
前弓の板的の裏には十文字の切れ目が入り、後弓の板的の裏には三寸毎の井桁(いげた)の切れ目が入っています。
この板的を串に挟んで立てて射抜くことから、井桁の数より「三々九の挟物」といわれています。
的までの距離は通常20メートル。
前弓(先に射る者)
後弓(後に射る者)
大将
的中した回数で勝負が決まります。
(大将の的中は2本と数えられます。)
結果が発表され儀式は終わります。
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