別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2017年3月11日土曜日

北鎌倉:建長寺の仏殿・地蔵菩薩・伽藍神像

『吾妻鏡』によれば・・・

建長寺の建立は1251年(建長3年)11月8日に事始め。

2年後の1253年(建長5年)11月25日に開眼供養。

仏殿には、本尊・丈六の地藏菩薩と千躰地蔵が安置されました。

創建者は5代執権・北条時頼

開山は蘭渓道隆


建長寺仏殿

現在の仏殿は、1647年(正保4年)、芝増上寺の徳川二代将軍秀忠夫人(崇源院)の御霊屋が移築されたもの。

1628年(寛永5年)の建築物で重要文化財に指定されています。


建長寺地蔵菩薩坐像

建長寺が建てられた場所は、処刑場で地獄谷と呼ばれていました。

そこには、地蔵菩薩を本尊とする心平寺があったのだといいます。

そのため、建長寺の本尊は地蔵菩薩なのだそうです。

現在の地蔵菩薩坐像は室町期のものと考えられています。

像高は371.5㎝。

※「丈六」とは、1丈6尺を略したもの。



横浜の三溪園には、建長寺にあったという心平寺地蔵堂が移築されています。

心平寺の本尊だった地蔵菩薩坐像(心平寺地蔵)は、千躰地蔵とともに仏殿の脇段に安置されています。


建長寺伽藍神像

創建当初の建長寺の仏殿は、左右に土地堂(つちどう)と祖師堂を従えたものでした。

伽藍神像は土地堂に祀られていたものだといいます。


建長寺


鎌倉手帳


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