別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2016年4月7日木曜日

源義経を慕う舞・・・静の舞と静桜

吉野山で愛する源義経と別れた静御前。

その後、捕えられて鎌倉にやってきました。

そして、源頼朝に舞うように命ぜられます。


「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」

「しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな」


静御前は義経を慕う今様に合わせて舞います。

それを観ていた者は皆感動しました。


静の舞



吉野山の白雪を踏み分けて消えていったあの人が恋しい。

静、静と繰り返し私の名を呼んだあの人の輝かしかった頃にもう一度戻りたい。



4月10日(日)15:00から、鶴岡八幡宮舞殿で静御前の舞が再現されます。

舞殿のある場所は、静御前が舞った若宮回廊があった場所。

日本舞踊吾妻流師範の吾妻聖香先生による舞です。



静御前が舞った若宮は、1191年(建久2年)の鎌倉大火によって焼失してしまいましたが、その跡地に建てられているのが舞殿です。


静桜

鶴岡八幡宮流鏑馬馬場には、静御前の終焉地とされる福島県郡山市から「静桜」が植樹されています。

4月6日現在で満開です。


鎌倉に来た静御前は義経の子を身籠っていました。

しかし、生まれて来た子は男子。

頼朝の命で由比ヶ浜に捨てられたと伝えられています。

その後、傷心の静御前は鎌倉を発ちますが、その行方は不明です。


一説によると、義経を慕って奥州へ下る途中で義経が亡くなったのを知り、自らも命を絶ったのだといいます。

福島県郡山市は静御前の終焉の地といわれ、「静桜」は静御前が義経の菩提を弔うために植えたものと伝えられています。









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