別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2016年3月25日金曜日

源実朝の歌


箱根路をわが越えくれば
伊豆の海や沖の小島に
波の寄る見ゆ


(熱海市)

ちはやぶる伊豆のお山の玉椿
八百万代も色はかはらし


(熱海市)

伊豆の国や山の南に出づる
湯の速きは神の験なりけり


(熱海市)

都より巽にあたり出湯あり
名は吾妻路の熱海といふ


熱海温泉の源泉


鎌倉国宝館・実朝歌碑
(鶴岡八幡宮)

山はさけ海はあせなむ
世なりとも
君にふた心わがあらめやも


(鶴岡八幡宮)

風さわぐ
をちの外山に雲晴れて
桜にくもる春の夜の月


実朝桜


(鎌倉海浜公園)

世の中はつねにもがもな
なぎさこぐあまの小舟の
綱手かなしも


鎌倉文学館

大海の磯もとどろに寄する波
われてくだけてさけて散るかも


(秦野市)

ものいわぬ
四方のけだものすらだにも
あはれなるかなや親の子をおもふ



『吾妻鏡』によれば、1219年(建保7年)正月27日、右大臣拝賀の式に向かう源実朝は・・・



出でて去なば
ぬしなき宿となりぬとも
軒端の梅よ春を忘るな

と詠んだのだといいます。

そして、この日、甥の公暁によって暗殺されてしまいました。




3月26日(土)は鶴岡八幡宮献詠披講式

源実朝の一首と一般公募による和歌が披講されます。


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