別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2021年9月21日火曜日

京都の鎌倉地蔵・・・真如堂



昔、中国には白面金毛九尾の狐がいたそうです。

美女妲妃(だっき)に化けて殷の紂王(ちゅうおう)をたぶらかしますが、正体を見破られて日本へ逃げてきました。

そして、鳥羽院の前に玉藻前(たまものまえ)となって現れます。

鳥羽院は玉藻前を寵愛しますが、陰陽師安倍泰親にその正体を見破られてしまいます。


狐は下野国那須野原に逃げますが、鳥羽院が派遣した三浦義明の矢で脇腹と首筋を貫かれ、上総広常の長刀でとどめを刺されました。

その時、狐の魂は石と化しますが、石となっても悪霊となって近寄る生き物を殺したので、「殺生石」と呼ばれ恐れられるようになりました。





時は流れて室町時代。

源翁禅師が持っていた杖で恐れられていた「殺生石」を叩き割り、狐の悪霊を成仏させます。

そして、禅師は3つに割れた石の一つで地蔵菩薩を刻み、鎌倉に小さな御堂を建てて安置したといいます。


江戸時代になると、この地蔵菩薩を篤く信仰していた甲良豊後守宗広の夢の中に地蔵菩薩が現れ、衆生済度の霊場「真如堂」へ移すようにとのお告げがありました。

宗広はその夢告に従って地蔵菩薩を真如堂に移したそうです。

そのため、真如堂の地蔵菩薩像は「鎌倉地蔵」と呼ばれています。











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